テキスト・過去問・無料講義動画をフル活用

2017年度 速修テキスト利用 前田 泰宏様

中小企業診断士を目指した理由

 学生時代に中小企業診断士の方の本を読んだのが最初のきっかけです。ただ、あこがれはあったのですが、試験の出題範囲が広く、勉強が大変そうなので、長年、学習に踏み切れずにおりました。

 その後、久々に、旧知の友人と会った時に、「中小企業診断士に合格した」という話を聞き、羨ましさと悔しさから勉強をはじめました。

早稲田出版の書籍を選んだ理由

 通学/通信は費用負担が大きいため、独学での合格を目指しました。インターネットで各社のテキストの情報を調べていた所、たまたま見た早稲田出版のホームページの「1次試験は独学で受かる」「無料講義動画」という言葉が目に止まりました。

 各科目の講義動画をざっと視聴した所、実際に授業を受けているような臨場感があり、自分のペースで学習を進められ、費用もテキスト代だけで済むという、至れり尽くせりの内容でした。さらに、動画の中で、山口先生の中小企業診断士に対する思いや、講義動画を無料にした理由などのお話を伺い、感銘を受けたことから、早稲田出版の『速修テキスト』で学習することに決めました。

TBC受験研究会活用法

「1次試験」

 受験年の2月から学習を開始し、6月末までに、「中小企業経営・政策」を除く6教科の学習を終えました。

 基本的には、①テキストをざっと読む、②講義動画を見る(解説を聞きながら、重要用語・説明文にマーカーを引き、補足を書き込む)、③マーカーを引いた箇所を中心にテキストを再度読み込んで、内容を理解する、④章末の必須テーマ[◯・×]チェック、⑤総まとめ問題集、⑥テーマ別1次過去問題集。この①〜⑥の過程を、1章ごとに地道に繰り返しました。

 ただ、学習時間も限られているため、講義動画での各講師のアドバイス(ここは重要!など)や、自身の知識を踏まえて、科目・章ごとに濃淡をつけて学習するように心がけました。また、時間短縮のため、動画は1.25〜1.5倍速で視聴しました。万が一聴き逃しても、さかのぼって視聴できるため、動画での学習は本当に便利でした。

 7月に入ってから「中小企業経営・政策」の学習に取り掛かりました。『中小企業白書』も購入しましたが、あまりの分厚さに途中で挫折してしまい、結局『特訓問題集』に絞りました。

 試験直前の2週間は、自作のサブノートで重要用語を暗記して、知識の底上げを図りました。暗記はきつかったのですが、得点アップにつながったと思います。

「2次試験」

 1次試験の7教科で気力を使い果たしてしまい、2次試験の学習になかなか身が入らなかったのですが、2次試験用の無料講義動画で時々出てくるエピソード、特に、過去の事例企業への訪問・インタビューの話を聞いて楽しみながら、もう一踏ん張りと自分を鼓舞しました。

 書籍は『速修2次テキスト』と『速修2次過去問題集 平成25~27年度』を購入しました。特に力を入れて取り組んだのは、①抽象化ブロックシート、②「具体→抽象→具体」の解答プロセス、③MD分析です。

 2次試験に臨む上で、与件文の理解や解答作成に必要となる知識が不足していることが、一番の不安でした。1次試験のテキストを再度読み込む時間はなく、そもそもどのような知識が必要なのかも分からなかったため、2次試験に必要な知識が集約された「抽象化ブロックシート」には本当に助けられました。

 抽象化ブロックシートで知識を増やし、それらの知識を活用しながら「具体→抽象→具体」プロセスで過去問を解き、無料講義動画の解説でおさらいする。これをひたすら繰り返しました。また、事例Ⅳを落とさないために、MD分析、特に定量分析については、安全性・収益性・効率性の全ての指標を素早く計算できるように練習しました。

 2次試験当日はあいにくの雨でしたが、試験会場の前に山口先生・鳥島先生をはじめとする講師の方々がいらっしゃいました。握手をして、激励の言葉を頂いたことがとても嬉しかったです。

中小企業診断士を目指す方へのメッセージ

 中小企業診断士の試験は学習範囲が幅広く、1次・2次・口述と関門も多いため、途中であきらめようと思ったことが何度もありました。テキストのみでは、恐らく挫折していたと思います。無料動画のおかげで、通学している気分を味わいながら、自分のペースで学習を進めることができました。結果として、試験に合格でき、費用もかなり安く抑えられたので、本当に良かったです。

 私もそうでしたが、場所・時間・費用などの理由で、通学/通信講座の受講を諦めざるを得ない方でも、早稲田出版のテキスト・過去問・無料動画をフル活用すれば、独学で合格を勝ち取ることは可能だと思います。