合否を分けた試験直前でのTBC活用法

2017年度 速修テキスト利用 櫛田 幸一郎様

68000円。これは私が中小企業診断士の1次試験3回、2次試験1回の対策で使った書籍等の総費用です (模試・白書費用除く)。これだけの投資で合格までたどり着けたのは早稲田出版の速修テキストがあったからこそと改めて感じています。

中小企業診断士を目指した理由

 勉強を開始した当時の私は、製造業の設計部門からマーケティング部門へと異動して約1年が経った頃で、マーケティングの面白さは感じつつも魅力ある製品作りの難しさも同時に感じていました。また、事業部の一員として事業を運営していく立場となり、事業戦略立案や投資の意思決定などに関する知識不足も感じていました。このとき中小企業診断士の存在について知り、この資格が体系的なビジネス知識の習得と提案能力の向上に役立つと感じ、資格取得のための勉強を始めました。

早稲田出版の書籍を選んだ理由

 早稲田出版の書籍を最初に選んだのは偶然でした。書籍検索で出てきた「講義動画付きテキスト」に魅かれて購入。1回目の1次試験は5月頃から始めて3科目だけ勉強し2科目合格。安さはもちろんのこと、自分のライフスタイルに合った勉強時間の取り方ができること、そして分かり易い講義による実力UPの実感が大いにあったことなどから2年目以降も継続して早稲田出版を利用しました。

 2次については、1次からの流れで同じ講師(陣)で勉強したいという考えで早稲田出版以外を選ぶことは考えませんでした。2次関連科目の1次速修テキストの動画では2次試験に関連した説明もなされ、重要な項目には「2次」マークをつけるよう促されます。同じ思想や話し方の講師(陣)で2次の動画を聞くことで、1次の動画とリンクして理解がより深まりました。そして最終的に早稲田出版を継続利用する決め手となったのは模範解答の納得感です。そしてそれらがTBCメソッドや事例企業への取材、そして講師の方たちのノウハウに基づいて問題文・与件文から的確に、理論的に論点や解答を導き出している点に共感したためです。

速修テキスト・過去問題集活用法

 1次については繰り返し学習が重要と考えます。私の場合は、動画→章末問題→過去問→動画→過去問→動画→択一式答案練習の流れで勉強し、2回目以降の動画については1.5倍速で再生し時間も節約しました。

    

 2次については、1次試験の合格後 (自己採点)に勉強を開始しました。1次知識の不足感があったため、8月は1次速修テキストを使って再Inputを行いました。この、すぐに気になる所を勉強できるという機動性は動画講義ならではの利点かと思います。加えて、2次速修テキストの動画講義を1回転。ここでは、試験の傾向やTBCメソッドに基づいた回答の仕方の講義に加え、ドメイン策定演習を通した事例企業の現状分析やあるべき姿の分析、成功事例分析で具体的に解答に落とし込む演習は効果的なトレーニングでした。9月からは早稲田出版の過去問題集を用いて事例を解く回数を増やしていきました。並行して抽象化ブロックシートを1つずつチェックし、書き足して自分なりのブロックシートを作成し基礎知識の強化に努めました。こういった一連の演習を通して2次試験に合格できる実力が養われたと感じています。

中小企業診断士を目指す方へのメッセージ

 早稲田出版の1次速修テキストは、講義動画、章末問題、総まとめ問題、択一式答案練習、テーマ別過去問題、重要論点攻略講義と、1冊の本だけで多彩に勉強方法の幅を広げてくれます。自分に合った方法や時間で能動的に勉強することで独学でも確実に実力は上がると思います。

 2次試験については、模範解答の納得感で受験校を決めることをお勧めします。早稲田出版の教材については、1次同様2次速修テキストに従って勉強すれば必ず実力が付く仕組みになっていると思います。演習量に不安があればスクーリングを受けてみるのも選択肢かと思います。動画であれ、質の高い講師陣が居る環境に身を置くことで理論的なスキル向上の養成はもとより、類推度合いが高まる問題への対応力が付くと考えます。

 「中小企業診断士は合格後も多くの費用が掛かる。受験に費用をかけていられない。特に1次試験は独学で合格できる。(お金のない)若い人に多くの受験機会を提供したい。」 これは、私がTBC受験研究会の2次口述試験対策講座に参加させて頂いた時に山口先生から合格体験記の依頼と共に語って頂いた言葉でした。「社長の口から出る言葉は経営理念に通じる」と与件分析の動画講義で学びましたが、早稲田出版の速修テキストによって私自身恩恵も受けましたし、私の独学での合格体験が早稲田出版の経営理念の体現、そしてなによりも独学で勉強を開始することに不安を持っている受験生の方々の後押しに微力ながらも貢献できれば幸いです。