独学・ローコスト・シルバーでも合格できる

中小企業診断士2次筆記試験合格者
2020年度速修2次テキスト 齋藤 彰様

中小企業診断士を目指した理由

中小企業診断士を目指したのは定年退職後の起業を考え始めたからです。 販売士登録講師の養成講習会に参加したとき、受講生の半数が中小企業診断士でした。合格率は50%と思い勉強を始めましたが、実力不足で1次4回2次2回と合格までに5年を要しました。

なぜ、TBC受験研究会(早稲田出版書籍)を選んだか

資格取得に使える資金が少なかったことが独学の最大の理由です。 1次試験は会社の指定する通信講座が実質無料でそれを利用しました。ただし、講座を自分で選択できず、2社の講座を受講しましたが、教材との相性が合否に影響すると実感しました。 令和元年の1次試験に合格し2次試験に挑みましたがBBCB合計211点の結果でした。 2次は独学では無理かなと思い受験校や自主勉強会の説明会に参加しましたが、駅ビル現場でのローテンション勤務のため特定の日時に参加するには時間的な制約がありました。 GWに2次用のテキストを探していたところ、診断士試験プロ講師の無料講義で合格を目指そう!とのタイトルが目に入り速修2次テキストを購入しました。

TBC受験研究会(早稲田出版)活用法

2次試験の学習

長時間学習時間が確保できるときは過去問の演習、短時間のときは速修2次テキストの動画学習と時間の使い分けをしました。8月下旬に実施される模試の時期を目途にひととおり学習が終わるよう計画を立てました。 山口先生が講義で繰り返し述べられているよう「2次試験に合格する」ために速修2次テキストを基本書として活用しました。

第1章 2次試験の傾向と対策
独学の弱みは2次試験に対する情報が少ないことです。試験委員や取材企業への取材に基づく事例問題作成のプロセスが紹介され、過去問を解くポイントを掴めたと思います。
第2章 2次試験攻略法
単元毎に例題を解いてから動画で学習しました。漠然とテキストを読むより、画像と音声により重要ポイントが知らず知らずのうちにインプットされていたようです。 80分以内で解答を仕上げることが課題でした。 設問文の抽象化を行うための四角枠の囲みやメモ、与件文のマーカでの色分けや段落番号付与などのテクニックを伝授いただき、設問文と与件文のポイントを視覚で印象づけることで、解答時間の短縮化ができました。
第3章 科目別攻略編
単元毎に問題を解いてから動画で学習しました。テキストに線を引いたりメモをして「具体⇒抽象」のプロセスを印象づけしました。 問題演習では解答例を参考に自分の解答を添削し、知識の強化に役立ちました。
第4章 抽象化ブロックシート
過去問を解き、自己採点・添削する時に、あいまいな知識を抽象化ブロックシートで確認し、ファイナルペーパーを作成しました。暗記が苦手なため、無理して覚えようとせず、繰り返し抽象化ブロックシートを利用することで知識の強化ができました。

中小企業診断士を目指す方へ

しぶとくあきらめなければ独学でも合格できます。合格するとの強い意志を持ち、自分にあった教材や勉強法が見つかれば急激に得点力はアップします。 ローコストで合格できます。速修2次テキスト1冊で51回29時間の無料講義が動画で受講できます。口述試験対策はTBC受験研究会の模擬面接を無料で受講させていただきました。月刊誌や受験校の無料添削はプロが丁寧に指導してくれるので独学者にはお薦めです。 シルバー(55歳以上)でも合格できます。54歳で1次試験を受け始め58歳で2次試験に合格しました。学生のような瞬発力はありませんが社会人生活で習得した知識や文章能力が活かせます。年齢より一定以上の勉強時間を確保できるかが合否のカギと思います。 令和2年度2次試験の体験的なアドバイスを2点ほど紹介します。一つ目は、新型コロナ感染症対策としてマスク着用が義務付けられましたが、マスク着用をして平常心で試験に臨めるか不安だったので、会場実施の模擬試験を受け体力が持つか試しました。論点が合わず上位50%の成績でしたが、4科目とも時間内に解答を完了でき、マスク着用でも不安がないことを確認できました。二つ目は、事例Ⅳが40%未満で足切りがあるか不安でしたが、山口先生のおっしゃるとおり2次試験は相対評価のようです。事例Ⅳは時間との勝負です、難しい問題に手を出さず簡易な問題を解ければ合格できます。経営分析、ROIの易しい問題を解き、記述問題を埋め、損益分岐点売上高は時間切れ。NPVを時間内で解くのは不可能と捨てたことが勝因でした。