情報戦で後れをとりましたが、何とか合格できました
中小企業診断士を目指した理由
昔から中小企業診断士は知っていましたが、二次試験が記述試験であり、文章を書くことが苦手な理由で、ずっと逃げてきました。10年ほど前、あこがれだったコンサルタントになりました。その初日に、先輩から「コンサルタントは、①人に教えること、②人を指導すること、③文章(論文・記事等)を書くことの3つが重要である」と教わりました。それからも書くことへのコンプレックスがあったのですが、突然に、中小企業診断士を勉強したら文章力がつくのではないか、と思ったのが昨年でした。
なぜ、TBC受験研究会(早稲田出版書籍)を選んだか
昨年は、過去問のみで一次試験に臨み、「経営法務」と「中小企業経営・政策」が不合格でした。勉強しない割には試験の出来がよかったようにも思えますし、過去問だけでよく受けたもんだとも思いました。さすがに、今年は勉強が必要と思い、本屋で立ち読みし、Amazonを探し、ネットで口コミを読みました。資格予備校のテキストを読むだけでは勉強ができるようには思えませんでした。一方、授業に通うには、時間の制約があり、また、若い人の中では恥ずかしい気持ちもありました。TBC(早稲田出版)の利点は、テキスト+Youtubeなので自分のペースで勉強ができることでした。また、いくつか動画を視聴し、山口先生の説明が分かりやすかったことも選んだ理由です。
TBC受験研究会(早稲田出版)活用法
1次試験の学習
今年の一次試験では、不合格科目の「経営法務」と「中小企業経営・政策」に加え、平均点60点を獲得するため「運営管理」を受験することを決めました。一次試験対策では、速修テキスト「運営管理」「経営法務」、特訓問題集「中小企業白書」を使い、講義動画を1.5倍速で見て、ノートにまとめました。知的財産法では過去問で9割取れるようになったことに自分で驚きました。中小企業白書では、山口先生から「これは覚えるだけ」と叱咤激励を受け、このような(あとで使うことのない)情報を記憶することに苦痛に感じていましたが、何とか一次試験を通過することができました。
2次試験の学習
一次試験の自己採点で合格を確認したときから、二次試験の勉強を開始しました。今考えると、遅いスタートだったと思います。当初は、何を書いたら正解なのか、どのように書くのか等、なかなか分かりません。試しに過去問を書いてみても、それが何点なのか分からないという惨憺たる状況でのスタートでした。一次試験でこれだけTBCにお世話になり実力も付いたので、自然に二次試験対策もTBCの「速修2次テキスト」と講義動画から勉強を開始しました。文章コンプレックスから80分間文字を書き続けることが苦行のようでしたが、徐々に慣れていき、「速修2次過去問題集」を繰り返し解き続けました。主にSWOTの要素についての線の引き方、VRIO分析の利用方法、抽象化ブロックシートの利用方法など自分のプロセスの確立を目指しました(ただし、正直に言うと、プロセスの完成を待たずに記述試験の当日を迎えました)。勉強していく中で、2次試験の模試の申し込みに気が付かず、最後に1回だけ受けた模試で強烈なフィードバックをいただき、勉強し、受験しました。合格の手応えはなく、もう一年やるのかとモヤモヤしていましたので、筆記試験の通過はとても嬉しかったです。本当にTBCと山口先生のおかげです。ありがとうございました。
中小企業診断士を目指す方へ
合格はできたものの、一次試験での取りこぼし、二次試験の勉強方法、模試の申し込み忘れなど情報戦での失敗がありました。教訓として、情報収集はネットだけでなく人(TBCなど受験予備校、先輩、試験仲間)からもおこなうことをお勧めします。最後に、TBCで口述試験対策も受けることができたのですが、いつもはYoutubeの向こうにいる山口先生と話ができたことに感激しました!みなさんにも良い結果が訪れることを祈念いたします。