速修2次テキストは学習の道標になりました
中小企業診断士を目指した理由
私は、もともと金融機関に勤務し約10年務めたのちに地元北海道Uターン転職しました。業務内容がハードだった金融機関時代に比べ、比較的時間に余裕が生まれたときに以前からチャレンジしたかった中小企業診断士試験に挑戦することを決意しました。現職場でも中小企業への支援を行う業務内容であったことも一つの要因でした。 学習は基本的に独学で、期間は1年間の短期勝負とすることを念頭にスタート。1次試験は、某通信教育講座を利用し満遍なく知識を詰め込み、過去問を中心に学習しました。1次の範囲は広く、得点が伸びない科目もありましたが、もともと金融機関での経験から財務は得点源となりました。法務は民法改正の論点が全くカバーできておらず、足切りギリギリの44点と肝を冷やしましたが、なんとか1次を通過することが出来ました。
なぜ、TBC受験研究会(早稲田出版書籍)を選んだか
1次試験通過に全集中していたことから、試験終了後に初めて2次試験の内容を確認しました。初めは与件文から具体的な企業のイメージが掴みやすいため、無機質な1次よりも楽しく取り組める印象でしたが、学習を進め、手始めに模試を解いてみたあたりから、与件内容を理解し、的確なキーワードを拾い、時間内に記述すること、その山の高さに愕然とした記憶が鮮明に残っています。 今後の学習をどう進めようか思慮しながら、たまたま検索でヒットしたのが2次テキストの解説動画でした。「いまは公開されている動画で学習ができるんだなぁ」という軽い気持ちで見始めたのですが、山口講師の話術や論理構成、魂のこもった伝え方に次第に引き込まれていき、教材もないのにあっという間に2時間ほど経過していました。これ以上動画だけみても非効率であり、そのまま書店に直行し購入しました。それが私のTBC受験研究会との出会いです。
TBC受験研究会(早稲田出版)活用法
2次試験の学習
私の2次に向けた学習の基本は「2次テキスト」です。まずは動画とテキストでTBCメソッドを徹底的に習得するよう努めました。その際、他の教材とは圧倒的に差別化されているなと感じたのは、「動画の質」です。単なるオマケ程度に公開している動画ではなく、本質を包み隠さず発信していることに価値を感じました。語弊があるかもしれませんが、深いことは考えず、2次テキストをちゃんと習得できれば合格できる内容である、と信じることが出来たのは、教材や学習方法等で彷徨いがちな独学者にとっての道しるべとなると思います。 加えて、私は模擬試験も活用しました。時期的に早期に実施されており、現状の実力が図れましたし、なんと言っても採点にコメントがひとつづつ付されており、不足する論点などを丁寧に指摘して頂きました。余談ですが、模試の事例Ⅰの採点は非常に厳しく、自身の解答や模範解答と比べて、「この記述はもっと点数がついても良いはずだ」と自問自答しました。今思えば、模試の点数は極論どうでもよく、自身がその事例を深く掘り下げられるかが重要であり、模試ではそのきっかけを作って頂いていたのだと、今になって感じています。
中小企業診断士を目指す方へ
診断士の試験は網羅的・体系的に学習する必要があり、かつ2次では表現・記述力も問われる総合的な試験だと感じています。合格してからがスタートであるとよく言われますが、受験の過程でこれらの学習に小手先ではなくしっかり向き合うことで、自然と良いスタートが切れるのではないかと信じています。 特に、独学であった私は学習法に迷いが生じていましたが、速修2次テキストを道標に走りぬくことが出来ました。中小企業診断士をこれから目指す方は、多かれ少なかれ学習方法にお悩みになることもあるかと思いますが、時に直感も交えながら、これと決めた方法で貫き通すことも大切かと思います。